YouTubeを見るのは好き。
60代の一人暮らし。
シニア夫婦の日常。
旅行。
料理。
暮らしを整える動画。
見ているうちに、
「自分でも動画を出してみたい」
と思うことがあります。
でも、
「これといった趣味がない」
「人に教えられるような特技もない」
「毎日、買い物してご飯を作っているくらい」
となると、
何を動画にすればいいのか分からない。
ここで止まってしまいます。
結論からいうと、特別な趣味がなくてもYouTubeは始められます。
ただし、
「普通の日常を撮れば何でも動画になる」
という意味でもありません。
ポイントは、
何をしているかではなく、その日常の中で何が変わったか、何に気づいたかを1つ決めること。
です。
たとえば、
「今日スーパーへ行きました」
だけでは動画の入口が見えません。
でも、
「60代になって、買わなくなったもの」
なら一つのテーマになります。
「部屋を掃除しました」
ではなく、
「60代、毎日掃除するのをやめたら楽になった」
なら動画になります。
特別な趣味を持つ必要はありません。
普通の生活の中にある、小さな変化を一本ずつ取り出す。
そこから始められます。
60代はYouTubeを見る。でも投稿している人はまだ少ない
60代でYouTubeを見ること自体は、もう珍しくありません。
NTTドコモ モバイル社会研究所の調査では、60代のおよそ6割が月1回以上YouTubeを利用していました。
一方、投稿する側はかなり少数です。
2025年の調査では、YouTubeを知っている60代のうち「投稿している」と回答した割合は、
男性3.4%
女性1.8%
でした。
つまり、
YouTubeを見る。
チャンネル登録する。
毎日動画を見る。
ところまでは普通になってきた。
でも、
自分で動画を作る人はまだ少ない。
だから、
「見るのは簡単だけれど、自分が何を出せばいいのか分からない」
と感じるのは自然な段階です。
SERP上位の「趣味を投稿しましょう」で困る人がいる
60代からYouTubeを始める方法を検索すると、
料理。
旅行。
ガーデニング。
DIY。
釣り。
ファッション。
人生経験。
仕事の知識。
などを発信しましょう、という回答がよく出てきます。
YouTube初心者向けの記事でも、まず「好きなこと」「届けたい相手」「コンセプト」を決め、旅行・グルメ・商品レビュー・Vlogなどからジャンルを選ぶ構成が一般的です。
もちろん、
毎週釣りへ行く。
野菜作りが好き。
毎月旅行する。
長年続けている趣味がある。
なら、それを動画にできます。
問題は、
「特別な趣味なんてない」人です。
この人に、
「好きな趣味を発信しましょう」
と言っても、元の場所へ戻ってしまいます。
そこで「趣味」から探すのをやめます。
60代の日常動画で見られているのは、特別なイベントばかりではない
実際に60代のYouTubeを見ると、動画になっているのは特別な出来事ばかりではありません。
たとえば「60歳からの幸せライフ」では、
暮らしを完璧にするのをやめた。
持ち物を減らした。
掃除の習慣を変えた。
友達が少ない。
自分の時間が戻ってきた。
といった、日常の小さな変化をテーマにした動画が継続的に公開されています。
「ようこの年金暮らし」でも、
友人とパンケーキを食べた。
新しいブーツで散歩した。
一人暮らしの日常。
といった生活そのものが動画になっています。
また、63歳夫婦の日常を扱ったVlogでは、「休日後の気持ちを3つのことで整える」という、ごく普通の一日を一つのテーマにした動画が10万回を超えて視聴された例もあります。
ここから分かるのは、
珍しいことをしているから動画になるわけではない
ということです。
普通の日常に、
「今日は何の話なのか」
が一つ加わっています。
「日常Vlogにする」だけでもまだ広すぎる
では、
「私も日常Vlogを撮ろう」
となります。
でも、
朝起きた。
コーヒーを飲んだ。
買い物へ行った。
夕飯を作った。
テレビを見た。
寝た。
をそのまま撮っても、自分自身は記録として楽しめますが、知らない人には動画を開く理由が分かりにくいことがあります。
同じ一日でも、
「60代になって朝早く目が覚めるようになった日の過ごし方」
なら入口があります。
買い物でも、
「夫婦二人になって、スーパーで買わなくなったもの」
料理でも、
「一人分の夕飯を作るのが面倒な日のご飯」
散歩でも、
「60代になって、運動のためではなく歩くようになった理由」
なら一本になります。
大事なのは、
日常+一つの意味
です。
趣味がないなら「毎週やっていること」を探す
趣味というと、
人に言える立派なもの
を想像しがちです。
でも動画の材料なら、
毎朝歩く。
週に一度まとめ買いする。
花に水をやる。
昼ご飯を作る。
犬と散歩する。
部屋を少し片付ける。
図書館へ行く。
近所の喫茶店へ行く。
でも構いません。
NTTドコモの60~84歳調査でも、シニアの上位の趣味には「散歩・ウォーキング」「庭いじり・ガーデニング・野菜作り」「旅行」など、生活に近い活動が並びます。
YouTubeで必要なのは、
「趣味と呼べるか」
ではありません。
来週も同じことをする可能性があるか。
です。
繰り返し行うものなら、変化も出てきます。
春の散歩。
夏の散歩。
雨の日の散歩。
歩きたくない日の散歩。
同じ「散歩」でも動画は変わります。
もっと動画にしやすいのは「60代になって変わったこと」
普通の日常を動画にするとき、一番テーマを作りやすいのが、
昔と今の違い
です。
たとえば、
若いころはたくさん服を買った。
→ 60代になって買わなくなった。
昔は休日に予定を入れていた。
→ 今は何もしない日の方が好きになった。
子どもがいたころは大量に料理した。
→ 夫婦二人になって料理が変わった。
毎日きちんと掃除していた。
→ 60代になってやらない場所を決めた。
友人は多い方がいいと思っていた。
→ 今は少なくても気にならなくなった。
これなら、特技は必要ありません。
60歳になるまでに変わった自分自身が材料
になります。
実際、現在の60代向けYouTubeでも、
「60代、もう完璧な暮らしはやめました」
「60代、比べるのをやめました」
「60代、買わなくていいもの」
といった「変化」が動画タイトルとして繰り返し使われています。
「やめたこと」は、趣味がない人でも見つけやすい
「新しく始めたこと」が何もない。
という人でも、
やめたこと
ならあるかもしれません。
夜更かしをやめた。
高い服を買うのをやめた。
毎年の年賀状をやめた。
無理な付き合いをやめた。
家中を完璧に掃除するのをやめた。
大量に物を持つのをやめた。
こうした内容も動画になります。
むしろ、
「60代で新しい趣味を始めました」
より、
「60代になって、これはもうやらなくていいと思った」
という話の方が、同年代には近い場合があります。
特別な生活を見せるのではなく、
年齢とともに変わった判断
を見せます。
「初めてやったこと」もそのままシリーズになる
反対に、新しく何か始めたなら、それも完成している必要はありません。
60代で初めて、
一人旅。
TikTok。
Instagram。
家庭菜園。
料理。
ジム。
電車で遠出。
ネットショッピング。
をやってみる。
上手な人が教える動画ではなく、
「初めてやった60代がどうだったか」
を動画にします。
たとえば、
「60代、初めてInstagramへ投稿してみた」
なら、
操作説明の専門家になる必要はありません。
何が分からなかったか。
どこで止まったか。
やってみて何を感じたか。
を残せます。
これから始める人にとっては、
完璧にできる人より、
自分より一歩だけ先にやった人
の方が参考になることもあります。
特技がなくても「人からよく聞かれること」は動画になる
自分では普通すぎて気づいていないこともあります。
友人や家族から、
「それ、どうやってるの?」
と聞かれたことはないでしょうか。
スマホの文字を大きくする方法。
庭の手入れ。
安い店。
簡単な料理。
車の手入れ。
旅行の予約。
病院へ持っていくもの。
パソコンの操作。
本人には当たり前でも、
誰かが一度質問したことがあるなら、動画テーマの候補です。
特技かどうかは、自分ではなく聞いた人が決めている
とも考えられます。
「自分がYouTubeで検索したこと」も、そのまま候補になる
何を投稿するか思いつかなければ、自分のYouTube検索履歴を思い出しても構いません。
最近、
何を調べたでしょうか。
60代 一人旅
60代 髪型
年金 暮らし
一人分 料理
スマホ 使い方
Instagram 始め方
などを検索していた。
そして実際にやってみたなら、
今度は、
調べた側から、経験した側へ移っています。
検索したときに知りたかったのに、動画ではよく分からなかったこと。
実際にやったら違ったこと。
ここに一本分の材料があります。
顔を出さなくても、日常は撮れる
「でも日常Vlogなら、自分を映さないといけないのでは?」
と思うかもしれません。
顔を出す必要はありません。
手元。
歩いている足元。
料理。
窓から見える景色。
買ったもの。
庭。
部屋の一部。
を映しながら、
自分の声。
または文字。
を入れる方法があります。
前の記事で扱ったように、顔出しなしでもYouTubeは始められます。
今回重要なのは、
何を映すか以上に、何について話す動画なのか
です。
コーヒーを淹れる映像だけでも、
「60代、朝の時間が好きになった理由」
という話が入れば動画になります。
最初から10分、20分のVlogを作らなくてもいい
YouTubeというと、長い動画を編集するイメージがあります。
しかし最初のテーマ探しなら、ショート動画から試せます。
現在のYouTubeショートは、スマートフォンとYouTubeアプリだけで作成でき、最長3分まで対応しています。YouTube自身も、初めてならテスト用ショートを投稿して操作へ慣れることを案内しています。
だから、
「60代になって買わなくなったものを1つ」
「今日の散歩で気づいたことを1つ」
「最近やめて楽になったことを1つ」
なら、30秒から1分程度でも試せます。
何本か作って、
もっと話したい
と思ったテーマだけ長い動画へ広げても構いません。
最初の動画で「チャンネルのテーマ」を完成させなくていい
YouTubeの始め方では、
チャンネルコンセプトを決める。
ターゲットを決める。
ジャンルを統一する。
とよく言われます。
伸ばす段階では必要になります。
でも、まだ動画を1本も作ったことがないなら、
自分が何なら撮り続けられるか
も分かっていません。
料理チャンネルにしよう。
と思って1本撮ったら、料理中にカメラを置くのが面倒だった。
散歩動画を撮ったら、こちらは楽しかった。
ということもあります。
最初の数本は、
自分がYouTubeで続けられる素材を探す期間
にしても構いません。
ただし「普通の日常なら何でもいい」とはしない
ここは大切です。
普通の暮らしでいい。
だから、
何も考えず毎日同じような動画を大量に出せばいい。
という意味ではありません。
YouTubeの現在の収益化ポリシーでも、オリジナルで本物のコンテンツを重視し、テンプレートを使って大量生産したような、動画ごとの差が小さい反復コンテンツは収益化対象外になり得るとしています。
今すぐ収益化を考えていなくても、この考え方は参考になります。
毎日同じ朝食を映すとしても、
今日は、
食べる量が減った話。
翌日は、
朝食にお金をかけなくなった話。
別の日は、
一人になって朝食が変わった話。
動画ごとに、自分の経験や考えが一つ違う。
そこが大切です。
AIに全部作らせるより、普通の日常こそ自分を残す
最近は、
AIで台本を作る。
AI音声を使う。
AI画像で動画を作る。
こともできます。
YouTubeもAI利用そのものを禁止しているわけではありません。
ただし収益化ポリシーでは、量産的・反復的で、オリジナルな視点が乏しいコンテンツを問題としています。
60代で特別な趣味がない人ほど、
AIで特別な動画を作る必要はありません。
むしろ、
自分が60代になってどう変わったか。
今日何を迷ったか。
何をやめたか。
何を初めてやったか。
という部分はAIには持てない材料です。
文章を整えたり、タイトルを考えたりするところだけ手伝ってもらえば十分です。
投稿テーマが見つからなければ「変わった・やめた・初めて」を探す
何を投稿するか分からないときは、
趣味一覧を100個見るより、自分の最近半年を思い出します。
60代になって変わったこと。
60代になってやめたこと。
60代になって初めてやったこと。
この3つなら、特別な趣味がなくても見つかる可能性があります。
たとえば、
朝早く起きるようになった。
友人と会う回数が減った。
物を買わなくなった。
一人で出かけるようになった。
料理を簡単にした。
Instagramを始めた。
一人旅をした。
ここから一本ずつ作れます。
「60代の日常」という大きなテーマから探すより、
一日の中の小さな変化
を探す方が動画になります。
最初の1本なら、これくらいでいい
たとえば、
朝、コーヒーを淹れるところをスマートフォンで撮ります。
窓の外を少し撮ります。
散歩へ出るところを撮ります。
そこへ文字か声で、
「60代になって、休日でも朝早く目が覚めるようになりました。
昔なら損をした気分でしたが、最近は誰にも邪魔されない朝が一番好きです。」
と入れる。
タイトルは、
60代、朝早く目が覚めるのも悪くないと思った日
くらいでもいい。
特別な旅行はありません。
すごい料理もありません。
でも、
60代になって変わった一つの感覚
があります。
これなら、その人の動画になります。
まとめ|趣味を探すより「今の自分が昔と違うところ」を一本撮る
60代からYouTubeを始めたいけれど、特別な趣味がない。
それでも始められます。
旅行。
料理。
ガーデニング。
DIY。
といった分かりやすい趣味があるなら、それを使えばいい。
なくても、
毎日の買い物。
散歩。
食事。
片付け。
夫婦二人の暮らし。
一人の時間。
でも動画になります。
ただ、
「今日これをしました」だけで終わらせない。
その日に、
何が変わったか。
何をやめたか。
何を初めてやったか。
何に気づいたか。
を一つ加えます。
YouTubeで必要なのは、
人に自慢できる特別な趣味
ではありません。
「60代になった自分は、こんなふうに変わった」
という一つの視点です。
何を投稿すればいいか分からないなら、
新しい趣味を探す前に、
昔の自分と今の自分で、一つ変わったところを探す。
まず、それを30秒でも撮ってみる。
そこから、自分にしかないYouTubeの材料が見つかっていきます。
次に読む記事
50代からYouTube|顔出しなしでも初めての1本を出せる?
60代からInstagram|見るだけだった人は何を投稿すればいい?
50代からnote|自分の経験なんて誰が読む?
出典
NTTドコモ モバイル社会研究所|10代のYouTube Live認知率:約9割・YouTube年代別利用率
NTTドコモ モバイル社会研究所|モバイル社会白書2025年版 第3章 コンテンツとメディア
NTTドコモ モバイル社会研究所|シニア世代の半数以上が趣味を楽しむ際にインターネットを活用
YouTubeヘルプ|YouTube Shorts upload tips
YouTubeヘルプ|YouTubeのチャンネル収益化ポリシー
60代一人暮らしVlog「ようこの年金暮らし」|日常・散歩・お出かけ動画
この記事は、2026年9月時点のYouTube公式情報、NTTドコモ モバイル社会研究所の公表調査およびSERP上位記事・実際の60代YouTube投稿例をもとに作成しています。