ChatGPTを使ってみたい。
でも、
「パソコンが苦手だから無理では?」
と思ってしまう。
ファイルを保存するのも苦手。
コピーして貼り付けるのもよく分からない。
キーボードで長い文章を打つのも時間がかかる。
そんな状態でAIなんて使えるのだろうか。
結論からいうと、60代でパソコンが苦手でも、ChatGPTは使えます。
しかも最初からパソコンを使う必要はありません。
ChatGPTにはiPhone・Android向けの公式アプリがあり、スマートフォンから利用できます。OpenAIはApp Store・Google Playで「OpenAI」が公開している公式アプリを利用するよう案内しています。
さらに、文字入力が苦手なら話しかけることもできます。
ただし、
「パソコンが苦手でも使える」=どんな作業もスマホだけでやるのが一番楽
という意味ではありません。
ここを分けると分かりやすくなります。
ChatGPTを使うために、パソコン操作を覚える必要はない
生成AIというと、
パソコン。
プログラミング。
難しい設定。
というイメージがあります。
しかし、現在のChatGPTはスマートフォンから使えます。
実際、NTTドコモ モバイル社会研究所の2025年調査では、生成AI利用者の67%がスマートフォン、52%がパソコンを利用していました。
さらに「プログラム作成」を除くほとんどの用途で、スマートフォンが最も多く使われています。
つまり、
スマホでAIを使うのは初心者だけの代用品ではありません。
普段から生成AIを使っている人にも、スマホは主要な利用端末です。
だから、
「パソコンを覚えてからChatGPT」
という順番にする必要はありません。
まず今持っているスマホでChatGPTを使う。
それで構いません。
「パソコンが苦手」の中身を分ける
ここで一度、
「パソコンが苦手」
の中身を考えます。
たとえば、
キーボード入力が遅い。
ファイルの保存場所が分からない。
WordやExcelが苦手。
アプリのインストールが不安。
IDやパスワードが苦手。
画面にボタンが多いと分からなくなる。
全部少し違います。
ChatGPTを普通に質問して使うだけなら、
ファイル管理。
Excel。
Word。
フォルダ。
ショートカットキー。
などの知識は必要ありません。
スマホでChatGPTを開き、
聞きたいことを入力して送る。
基本はこれだけです。
文字を打つのが苦手なら、むしろ音声から始めてもいい
60代で一番大きな壁になるのは、
AIそのもの
より、
スマホで長い文章を打つこと
かもしれません。
この場合、無理に文字入力を練習しなくても構いません。
ChatGPTには音声入力があります。
マイクのアイコンを使って話すと、その音声が文字に変換されます。
しかもOpenAI公式によると、文字起こしされた文章は送信する前に編集できます。
たとえば、
「来月京都へ行きたいんだけど、あまり歩かなくていい2泊3日の予定を考えて」
と話す。
文字になった内容を確認する。
間違っていたところだけ直して送る。
これなら全文を指で入力する必要はありません。
文字を見るのも面倒なら、声で会話する方法もある
音声入力とは別に、ChatGPTには音声モードがあります。
こちらは、
質問を声で話す。
ChatGPTも声で答える。
という使い方です。
OpenAI公式では、iOS・Androidアプリでメッセージ欄の音声アイコンから音声会話を開始できると案内しています。
つまり、
文字を打つ
↓
文章を読む
だけがChatGPTの使い方ではありません。
話す
↓
聞く
でも使えます。
スマホ操作が苦手な人ほど、こちらの方が合う場合があります。
なお、音声機能にはプランによる利用上限があります。利用できる範囲は変更される可能性があるため、最新の画面で確認してください。
最初の一言は、うまい質問でなくてもいい
初心者向けの記事を見ると、
「良いプロンプトを書きましょう」
という説明もあります。
でも、初めてなら必要ありません。
たとえば、
「ChatGPTは初めてです。難しい言葉を使わずに話してください」
と言えばいい。
あるいは、
「今日の夕食を考えるのを手伝って」
でも構いません。
SERP上位でも、
スマホへアプリを入れる。
簡単な質問を一つする。
追加で「もっと簡単に」と頼む。
という流れが一般的です。
ChatGPTは最初の質問で全部説明しなくても、
「違う」
「もっと短く」
「もう一度」
と続けて頼めます。
だから、パソコンのように、
正しい操作を一回で成功させなければならない
という感覚で使わなくていいのです。
パソコンが苦手な人ほど「一つずつ教えて」が使える
たとえばスマホで困ったとします。
「写真を友達へ送りたいけど分からない」
とChatGPTへ聞く。
答えが10項目返ってきた。
それだけで嫌になります。
そんなときは、
「一度に一つだけ教えて。私ができたと言ったら次へ進んで」
と頼めます。
すると、
まず写真アプリを開いてください。
というところから一段ずつ進められます。
また、
「その言葉が分からない」
「どのマーク?」
「もっと普通の言葉で説明して」
とも聞けます。
実際に60代初心者向けSERPにも、ChatGPTへパソコンのトラブルを相談するときは、状況を伝え、「一度に一つずつ」「もっと簡単に」と説明させる方法が紹介されています。
これはChatGPTの大きな特徴です。
分からない説明を、
分からないと言ってやり直させることができます。
最初に試すなら、パソコンを使わない用事がいい
パソコンが苦手なのに、
最初から、
Excelを分析する。
PDFを読み込ませる。
資料を作る。
となると、ChatGPTより前にファイル操作で止まります。
最初は、スマホだけで完結するものにします。
たとえば、
「友達へ送るLINEを自然な文章にして」
「冷蔵庫に卵と豆腐がある。夕飯を考えて」
「旅行の持ち物を整理して」
「町内会のお知らせを分かりやすくして」
「この言葉の意味を簡単に説明して」
です。
これなら、
ChatGPTへ話す。
答えを見る。
だけで終わります。
AIを使う練習と、パソコン操作の練習を同時にしない。
ここが大切です。
まず「文章を直して」が一番分かりやすい
初めてなら、自分で良し悪しを判断できる作業がおすすめです。
たとえば自分で、
「昨日はありがとうございました。また機会がありましたらよろしくお願いいたします」
と書く。
そして、
「もう少し堅くない文章にして」
と頼む。
返ってきた文章を見れば、
これはいい。
これは自分らしくない。
と判断できます。
ChatGPTが正しい知識を持っているか確認しなくても、
自分の好みで採点できます。
最初から難しい調べものをするより、ChatGPTがどんな道具なのか分かりやすくなります。
「パソコンが必要になる」のはChatGPTではなく、やりたい作業がPCにあるとき
ここが今回、一番分けたいところです。
ChatGPTを使うだけならスマホでできます。
ではパソコンはいつ必要なのでしょうか。
たとえば、
Excelの表を見ながら分析したい。
Wordの文章を直したい。
仕事のPDFを何本も比較したい。
複数のファイルをアップロードしたい。
長い文章を左右で見比べたい。
大量の文章をコピーして修正したい。
こうなると、大きな画面やキーボードのあるPCの方が楽な場合があります。
しかしこれは、
ChatGPTがPCを必要としている
のではありません。
元の仕事がPCにあるからPCが便利
なのです。
この違いがあります。
スマホで十分な人は、そのままでいい
ChatGPTの用途が、
ちょっとした調べもの。
文章の下書き。
献立。
旅行。
趣味。
相談。
スマホ操作の質問。
程度なら、
ずっとスマホ中心でも構いません。
生成AI利用者の調査でも、スマートフォンは検索・情報収集、文章生成・要約など多くの用途で主要な端末になっています。
つまり、
「本格的にAIを使うならパソコンへ移らなければ」
という決まりもありません。
自分の用途がスマホで済むなら、それが自分に合った使い方です。
逆に、大きな画面の方が楽ならPCを使ってもいい
一方、
スマホは文字が小さい。
長い文章を読むのがつらい。
指で入力する方が苦手。
という人もいるでしょう。
その場合は、
パソコンが得意でなくても、ChatGPTだけPCで使う
という方法もあります。
ブラウザでChatGPTを開き、
質問を書く。
これだけなら、
WordやExcelを使える必要はありません。
つまり、
スマホだから初心者向き、PCだから上級者向き
でもありません。
自分が、
文字を読みやすい。
入力しやすい。
と思う方を使えばいいのです。
一番高い壁が「アプリを入れる・登録する」なら、そこだけ手伝ってもらっていい
ChatGPTを使うところより、
App Store。
Google Play。
アカウント登録。
パスワード。
の方が怖い人もいます。
この場合、
最初の設定だけ家族や詳しい人に手伝ってもらう方法があります。
ただし、
その後も毎回その人がいないと使えない状態
にはしない方が楽です。
できれば、
自分のスマホ
自分のアカウント
で設定してもらい、
最後に、
ChatGPTを開く場所。
音声ボタン。
終了する場所。
だけ教えてもらいます。
SERP上位にも「導入・登録だけ少し文字入力が必要だが、その後の質問と回答は声だけでも進められる」という記事があります。
つまり、
最初の5分だけ助けてもらい、その後は一人で使う
という境界もあります。
アプリを入れるときだけは「OpenAI」を確認する
初心者ほど注意したいのが、似た名前のアプリです。
OpenAI公式は、iPhone・AndroidのアプリストアでChatGPTを探す場合、
公開元がOpenAIであることを確認する
よう案内しています。
検索結果の一番上だから。
名前にAIと書いてあるから。
というだけで入れない。
ここは覚えておいた方がよいでしょう。
アプリを入れた後は、毎回この確認をする必要はありません。
ChatGPTの答えを全部信じないことも、最初に一つだけ覚える
操作が簡単だと、
ChatGPTは何でも正しく答える
ように感じることがあります。
しかし、生成AIの利用者調査では、不満点として最も多かったのが「誤情報が含まれている」35%、次いで「事実と誤情報の見極めが難しい」31%でした。
だから、
雑談。
文章作成。
アイデア。
献立。
などなら気軽に使う。
一方、
病気。
薬。
税金。
法律。
大きなお金。
契約。
のように間違うと困ることは、公式情報や専門家で確認する。
この分け方で十分です。
最初からAIの仕組みを全部理解する必要はありません。
個人情報は「必要がなければ入れない」でいい
ChatGPTを使っていると、
自分のことを詳しく説明した方がよい答えが出そう
と思うことがあります。
でも最初は、
本名。
住所。
電話番号。
クレジットカード番号。
口座情報。
パスワード。
など、必要のない個人情報を入れない方が分かりやすいでしょう。
OpenAIには、会話をモデル改善に使用するかを選ぶデータコントロールがあります。
モバイルでは設定の「データコントロール」から「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにできます。
また、一時チャットは通常の履歴に残らず、モデル改善にも使われず、一定期間後に削除されます。
ただし、こうした設定があるから何を入れてもよい、という意味ではありません。
秘密にする必要がある情報は、最初から入れない。
これで考えます。
60代でまだ使っていない人がいても、取り残されているわけではない
生成AIの利用には、まだ年代差があります。
2025年調査では仕事・学業で生成AIを年数回以上使った割合は若年層ほど高く、女性60代では6%でした。
また、生成AIを知っているのに利用していない人の理由は、
「必要性を感じない」50%、
「始め方・使い方が分からない」31%、
「漠然と不安」20%
でした。
つまり、
60代でまだChatGPTを使っていない
こと自体は珍しい話ではありません。
「今まで使っていなかったから自分には無理」
とは限らないのです。
むしろ、
どう始めるか分からないだけ
という人が一定数います。
最初の1回なら、これくらいでいい
スマホに公式ChatGPTアプリを入れます。
アプリを開きます。
文字入力が面倒なら音声を使います。
そして、
「ChatGPTは初めてです。難しい言葉を使わないでください。
冷蔵庫に卵とキャベツがあります。簡単な夕飯を2つ考えてください。」
と話してみます。
答えが難しかったら、
「もっと簡単に」
と言います。
気に入らなければ、
「別のもの」
と言います。
ここまでできれば、
もうChatGPTを使っています。
パソコンのファイル保存も、
Excelも、
プログラミングも、
何も使っていません。
まとめ|パソコンが苦手でも使える。大事なのは「AIの操作」と「PC作業」を一緒にしないこと
60代でパソコンが苦手でも、ChatGPTは使えます。
iPhone・Androidの公式アプリがあり、
文章で質問できます。
文字入力が面倒なら音声入力。
文字を読むのも大変なら音声会話。
という選択肢があります。
だから、
パソコンを覚えてからChatGPT
にする必要はありません。
まずスマホで、
一つ質問してみる。
それで十分です。
そして後になって、
Excelを分析したい。
長いWord文書を直したい。
大量の資料を読みたい。
となったら、その作業ではPCが便利かもしれません。
つまり、
ChatGPTにPCが必要なのではなく、自分がやりたい仕事によってPCが必要になる。
ここを分けます。
最初の目標は、
AIに詳しくなることでも、
パソコンが得意になることでもありません。
自分一人でChatGPTを開いて、一つ聞いて、返ってきた答えへもう一度話しかけられること。
そこまでできれば十分です。
次に読む記事
50代からChatGPT|AIは若い人のもの?初めてなら何に使う?
50代からAI|今から覚えるのは遅い?何から始めればいい?
出典
OpenAI Help Center|ChatGPT 音声モード
OpenAI Help Center|Apple App Store で ChatGPT iOS アプリをダウンロードする方法
OpenAI Help Center|Google Play Store で ChatGPT Android アプリを見つける方法
OpenAI Help Center|データコントロールに関する FAQ
NTTドコモ モバイル社会研究所|生成AIを利用する端末、10代の約8割はスマートフォンから
NTTドコモ モバイル社会研究所|仕事・学業における生成AI利用率は20%
NTTドコモ モバイル社会研究所|生成AIの役立つ点は「作業効率化」、不満は「誤情報」が最多
この記事は、2026年9月時点のOpenAI公式情報およびNTTドコモ モバイル社会研究所の公表調査をもとに作成しています。ChatGPTの画面・音声機能・利用上限・データ設定は変更される場合があります。